After コロナ
ちょっと書くことが思いつかなかったので、最近読んだ本『After GAFA 分散化する世界の未来地図』を読んで考えたことをまとめてみることにした。
足りない頭で書いたほぼ自分用のメモみたいなものなので、あんまりじっくり読まないでください(?)
各国の対コロナ政策を見ていて、日本がいかに民主主義国家であるかを実感した。
外出自粛はあくまで「要請」であるし、一律10万円の給付に至るまでにも時間がかかりすぎた。緊急時にも強制力を発揮できないもどかしさや、意思決定の遅さが浮き彫りになった。
ただ、これは民主主義を選んだ日本の仕組み上、仕方がない部分がある。政府の対応を批判するのであれば、もっと根本的な仕組みから考えなければならない。
世界的な潮流としては、独裁的な国家が加速していると思う。中国は、コロナ収束に向けて国民を徹底的に管理し、強制力を働かせた。欧米の民主主義国でも、多くで罰則付きの外出制限が行われている。
ただ、民主主義国家と独裁国家は、どちらか一方に偏ればいいというものではないだろう。今回のような事態になると強い権力が求められるし、独裁的すぎても必ずどこかで反発の声が上がる。互いに抑止力を与えあいながら、バランスをとっていくものだ。
そしてIT業界にも、このようなバランスが存在する。
近年、特に力をつけているGoogle、Apple、Facebook、Amazonの四企業はまとめて「GAFA」と呼ばれ、無数のスタートアップ企業がこれらに買収されている。急速な成長の背景には、検索履歴や購入履歴といったビッグデータの広告への活用や、様々な分野を網羅したプラットフォーム化がある。これは「中央集権型」と呼ばれるもので、大企業が強いのは当然といえる。
一方で、最近ではこうしたGAFAの独占的な支配への批判的な声が高まっている。個人から得られた情報の活用方法が不透明であることや、プライバシーの問題に対してだ。Facebookによる個人情報流出問題も記憶に新しい。日本では米企業への信頼度がやたら高くあまり問題視されていないが、世界中でデモやオフィスの撤退などが起こっている。
そこで中央集権型に対抗しうる技術として、ブロックチェーンが注目されている。仮想通貨のイメージが強いかもしれないが、本質は投機的なものではない。
ブロックチェーンは、簡単に言えば「分散化された台帳」で、公開された記録を相互に監視し合うことで、データの改竄を防ぐことができる仕組みである。特徴的なのは、政府のような中央集権的な機関が存在しなくても成り立たせることができるということだ。これは「中央集権型」に対して「分散型」といえる。
今回のコロナ騒動は、この「分散型」を実証するための絶好の機会であるともいえる。
例えば、マイナンバーカードを用いた給付金の申請手続きもそうだ。オンラインでも申請を受け付けているにも関わらず、入力の不備を目視で確認していたり、マイナンバーカードの普及率が低かったりするなど問題点が多い。オンラインよりも郵送の方が早いというあまりにもばかばかしい事態になっている。
こういったデジタルでの本人確認にも、ブロックチェーンは活用できる。分散型にすることにより安全性は向上し、政府のコストも削減できる。既にこの技術を導入している国家もあり、日本も積極的に導入すべきでないかと思う。
他にも、メディア分野もそうだ。コロナ禍でメディアの需要が高まる一方で、テレビなどの集権的なメディアの限界を問う声も上がっている。一方でフェイクニュースや過激な論争も目立ち、これまでにないカオスな状況が生まれている。これを機にメディアの在り方を見直し、より信頼性が高いものを構築できないかと思う。
と言った感じで色々と考えられるが、文量と言語化能力に限界があるのでこのあたりで締める。とにかくコロナの収束をただ黙って待つのではなく、その先の未来を見据えて何ができるかを考える期間にしたいと思う。
【今日の一曲】
人生の針/ゲスの極み乙女。
ゲス最新アルバムの一曲目。ここ数年の中でも特に名曲だと思う。前は聴いてたけど最近聴いてないなーって人に是非聴いてほしい。アルバムを出すたびにゲスらしさを持ちつつ新しいサウンドを見せてくれるのなんなんだろうなホントに。川谷絵音、尊敬を通り越してもはや怖い。
「私以外も私」とか「キラーボールをもう一度」とか、過去曲のオマージュあるのにどれも曲調全然違うのウケるな。