ミーハー
かなり前から、自分はミーハーだという自覚がある。
といいつつもミーハーの定義を正確には知らなかったので、ちょっと調べてみた。
ミーハー
軽薄な、また、流行に左右されやすいこと。また、その人や、そのさま。
出典:デジタル大辞泉
要はとりあえず流行に乗ってしまう、いわゆるにわかファンだ。BUMP、RAD、セカオワ、KANA-BOON、King Gnu、髭ダンなどなど、どれも雑に黄金期の曲だけ知ってる、みたいな。みんなが受けてるからとりあえず履修してみた感じ。
ミーハーの語源で有力とされているのが、「みいちゃんはあちゃん」の略であるという説だそうだ。昭和初期、名前に「み」や「は」がつく女の子が多かったからだという。ほーん。
かつては軽蔑的な意味で若い女性に使われることが多かったようだが、現在では男性に対しても普通に使われている。
なんとなく浮ついた印象があるミーハーだが、そんな中でも自分の好みを見つけられれば、それでいいんじゃないかと思っている。結局、人気があるコンテンツはそれだけ良いものであるわけで、やたらインディーズに拘るのもそれはそれでちょっとダサい。
ミーハーという言葉自体は、音楽やファッション、芸能といったコンテンツについて使われることが多い。ただ、ミーハーはその性格上、恋愛においても似たような特徴が現れると思う。
自分はもうある程度自覚して克服した(たぶん)ので、少しミーハーの恋愛がどんなものか切り込んでみようと思う。
1.すぐ好きになっちゃう
流行を気にするミーハーは、元々恋人欲しい願望がかなり高い。ただし大した拘りもないため、人を好きになるハードルがかなり低い。結果、いわゆる「惚れっぽい」「恋愛体質」な人間になりやすい。
2.相手が好きなものも好きになっちゃう
ミーハーは自分の中に明確な「好き」の指針を持ち合わせていない。そのため、相手が好きなものにまで相手を重ね、それを好きになることで想いを増そうとする。
相手に好きなアーティストがいれば、その相手よりも詳しくなってしまうことだってある。そのまま自分のものにしてしまうことも。
うっかりミーハーに曲をおすすめすると、その曲を通じて相手の人生に一生自分がチラつく可能性もあるので注意が必要だ。
3.歌詞に自分を重ねちゃう
ミーハーが好む流行りの音楽には、感情移入しやすくなっている歌詞のものが多い。ただ、感情移入している時ほど、相手を置いてきぼりにして一方的に想いを募らせている。
ほらそこのミーハーのあなた、歌詞の中の「私」は、本当にあなたですか??言われてもない言葉を言われた気になってませんか??
本来の2人の距離を見失わないためにも、一旦そのback number風バンドから距離を置いた方がいい。
4.すぐ冷めちゃう
これは本当に良くない。これまでミーハーが恋愛にどっぷり浸かる様子を説明してきたが、逆にミーハーがどっぷり浸かられる側になった時、冷めてしまうのだ。
なぜなら、ミーハーは普段ガチファンとは距離を置いているので、自分との熱量の差を感じると一歩引いてしまうからだ。
ここで罠なのが、ミーハーはミーハー同士で惹かれ合うことが多いということだ。流行=趣味であるミーハー同士は、当然気が合う。ただし、大概どちらかがハマりすぎて失敗する。
以上のことから、個人的にミーハーは「趣味が合わない」人と恋愛するのがいいと思っている。趣味が合わない我が強い人の方が、熱量の差を感じることもないし、冷めてしまうこともない。
さて、ブーメランを投げすぎてズタズタになってきたのでこのあたりで終わりにしようか。いててて……
【今日の一曲】
眠れぬ森の君のため/KANA-BOON
ミーハーの総本山ことKANA-BOONさんが、2020年3月にベストアルバムを出していたので、聴いてみた。
1曲目から「ないものねだり」で、彼らがいかにぶっ飛んだ売れ方をしたかを思い知る。そこからヒット曲が何曲かあるし、なんだかんだいって凄いバンドだ。
半分ほどまで聴いたところで、知らない曲に入った。「普通にいいじゃん」と思いながら聴いていると、急に知っている曲が流れてきた。
それが「眠れぬ森の君のため」だった。1st EP収録の、売れることを夢見るバンドマンの歌を最後に持ってくるとは。ミーハー的にはそういうの大好きなので、ちょっとグッと来た。
あと、アー写が3人になっててちょっと寂しくなった。めしだ、、、